2014/02/10

〈第22回〉 カルチャー
春節 上海編

今回は上海出身の章が中国情報をお伝えします。

今年の春節(中国のお正月)はやっと来ました。旧暦ですので、西暦のカレンダーでは毎年異なり、イメージとしては大体西暦の1月の下旬から2月の半ばの間で変わっています。そういう意味で今年は遅く、やっと来たという言葉が出てきてしまいました。

日本語では大晦日・年越しと呼ばれているものが、中国では「大年夜」と言います。その日は家族みんな揃って、新年を迎えます。そのため、一年故郷を出て出稼ぎの人たちは一斉に帰省するので、汽車のチケットは非常に手に入れにくくなります。私はこんな大変な帰省経験をしたことはないですが、記憶の中の春節はやはり「年夜飯」の事ですね。

実際は、大晦日のずっと前から、各家庭は「年夜飯」の素材や前菜を少しずつ用意してきます。私は上海の出身で、伝統的年夜飯で必ず海鰻の干し物とった前菜が登場しています。新年の一か月前、新鮮な海鰻を購入し、洗浄して、大量の塩や、山椒をつけて、日陰干しておきます。当日は海鰻を蒸して、冷やして、一口サイズの長細い形にほぐし、年夜飯のテーブルで欠かせない前菜の一品になります。毎年の風、温度による海鰻の硬さも変わっているし、海鰻自身の大きさや新鮮度や、また塩漬けの度合いは都度若干違います。

私にとっては、冬しか作れない新年の定番前菜「海鰻」が美味しく食べられたら、新年は幸運に恵まれそうな予感がしてきます。

また、普段忙しくて会えない親戚でも極力顔を出して、「大年夜」は大人から子供まで大勢集まってきます。大体大晦日の午後から、子供たちがみんな新しい服を着て、家族の誰かの家庭に集まり、新年のお菓子を食べたり、時々小さい爆竹をつけたりしてワイワイと騒いでいます。

鬼除けとの意味で、本番の爆竹は大体「年夜飯」を食べた後よく鳴らします。ピークはやはり12時で、その爆音でテレビのボリュームを最大にしても聞こえないほど。私は小さい頃から上海のある繁華街のよそに住んでいましたので当時、各店や、レストランが徹夜で爆竹を鳴らし続け、朝起きたらレットカーペットのように、町の地面は真っ赤になっていたことも。最近、大気汚染で自粛するムードが広がっていますが、やはりうるさい爆竹がないと、新年らしくなく寂しく感じたりもします。

子供にとっては、お年玉をもらったり、友達と遊んだり事ばかりなので、新年の事を楽しみにしています。大人にとっては、一番忙しいで、大変な時期かもしれないが、久しぶりに家族団らんで一年を振り返しながら食事することで一年のご褒美になりますね。