2014/02/12

〈第23回〉 カルチャー
春節 台湾編

大寒のこの季節、花粉もいよいよ飛び散り始め春が待ち遠しい今日この頃ですが、中華圏ではちょうど旧正月の休みが終わろうとしております。前回の上海編に続き、今回は台湾の旧正月にまつわるお話を台湾に留学経験のある本間がさせていただきます。

お正月、子供たちが最も喜ぶことといえば、日本でもお馴染みのお年玉をもらうことです。このお年玉、台湾はもちろん中華圏では「紅包(ホンバオ)」と呼ばれております。通常は子供たちのみに配る紅包ですが、実は大人は両親や特に祖父母に紅包を配ります。今まで育ててくれた感謝の気持ちや健康で長生きでいてほしいとの想いを込めているそうです。中には、働き始めたばかりの若者がなけなしの給料で両親へ海外旅行券をプレゼントした話も聞いたことがあります。これが一般的であるとは、なんとも素晴らしいことなのでしょうか!私もそんな娘、息子が欲しいものです。

小さい頃から親は敬うもの!と教えられてきた影響があるのではと台湾人の方は言っておりました。私も教育実践してみようかしら。

また、紅包を始め、旧正月では装飾品や身に着ける下着が赤いことが多いのですが、そのような風習が始まった一説として、その昔「年」という魔物が年の暮れに山奥から人々が住む街へ現れ悪さをしていたそうです。人々は「年」が赤い色を苦手とすることに気づき、各家庭の玄関に赤い貼り紙(春聯:しゅんれん)を貼り、追い払ったとのことです。そして新年を迎え、「年」に襲われることなく無事であったことを「恭喜(ゴンシー)、恭喜(ゴンシー)意:おめでとう」と挨拶をし合い、祝ったそうです。「年」は魔物だったのですね。

また、新年の挨拶を四文字熟語でかっこよく決める、そんな習慣もあります。特に有名な挨拶を以下にご紹介します。
「新年快楽」:新年おめでとうございます
「恭喜發財」:お金持ちになりますように
「萬事如意」:すべてがうまく行きますように

「恭喜發財」は商売気質があると言いますか、独特ですね。日本でも中華街にゆくと赤い貼り紙に書いてあるのを見かけることができるでしょう。また、仕事やプライベートにて中華系の方々と接する機会があれば、この旧正月の時期に四文字熟語で挨拶するとぐっと親近感を抱いてくれるのではないでしょうか。